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おどりば

ロースペックうつ病患者のブログ。寛解をめざして!

死は万人に平等だ。だからこそ理不尽だ。

コラムのようなもの コラムのようなもの-ネガティブ

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こんにちわ、サユです。
タイトルからして薄暗いエントリで申し訳ありません。

弟の友人が亡くなりました。ひき逃げに遭ったのだそうです。

亡くなった彼とは面識がありませんが、弟から時々話には聞いていた人物でした。

弟曰く、努力家だと。そして優秀だと。人一倍努力して、研究がしたくて京大の大学院に入った人物だと。「自分は自分の大学の院に進むのが精一杯だったから、あいつは凄い」と。

博士課程を終えて、さあこれからだ、という時に、頑張り屋の彼は事故で亡くなりました。

ああ、どうしてこんなにも死は理不尽なまでに平等なのだろう。

お葬式に出席するために有給休暇をとることができて良かったと言った弟に、かける言葉が見つかりませんでした。

 

 

死神のダーツ。

もし人間に死をもたらす「死神」という存在がいるのならば、死神にとって命とは全て同じ重さなのでしょう。

それがどんなに将来に期待されている人物であっても、どんなに才能に溢れた人物であっても、人々に愛されている人物であっても、たった今苦痛から解放されたばかりの人物であっても、死神の目には同じ命にしか見えない。
悪行を重ねている人物も、誰かを苦しめ続ける人物も、死にたいと願っている人物も、同じ命にしか見えない。

たくさんの同じ命の中に、適当にダーツの矢を投げ込んで、たまたま当たった人間に死をもたらす。きっと死神とはそういう存在なのでしょう。

必ずいつか死ぬ運命にある人間の命の価値は、どれが軽くてどれが重いなどと比べられるものではありません。だから全てを平等に扱う。

私が思い描いた「死神」の行為は間違いなく平等で、神と呼ばれるべき存在にふさわしい振る舞いであるように思います。

でも、だからこそ、人間にとってはこんなに理不尽なことはありません。

希望に満ち溢れている人の人生が早々と断たれる一方で、死にたい死にたいと念じている人の元に死は訪れない。

弟の友人の訃報を聞いて、「何故私ではないのか。代わってあげられたらどれだけの人が喜ぶだろうか」と詮無いことを呟き友人に絶交された昔の記憶が、じわりと疼きました。

www.sayulog.com

 

 

平等で、理不尽だ。

私は、運命というものをあまり考えません。 あらかじめ決まった未来なんているものは存在しなくて、日々の選択の一つ一つの結果が積み重なって未来を形成しているのだと信じています。

それでも、避けられない死がある。

唐突に、理不尽に訪れる死は、死神がランダムにダーツを投げた結果。人間には逆らえない、全ての人間を等しいものとしてみなす、人知を超えた存在による所業。

……そう思わなければ、この理不尽を受け入れることが難しい。

神が死すべき人間に手を下しているという発想は私にはありません。弟の友人は将来の可能性に満ち溢れた人物で、彼の死を「死すべき人間だったから」と判じるのはあまりにも傲慢です。
人間の命の重さに差があるとのたまう人間がいるのだとしたら、思い上がりも甚だしい。

 

 

死を想え。

次に、死神のダーツが突き刺さるのは、私の胸かもしれない。

私は今、生きています。でも、明日生きている保証は無い。

うつ病障害者手帳2級を持っている私は、自分の将来が心配です。将来に関して不安に思うことなんて、それこそ枚挙に暇がありません。正直、今のままじゃ自分の将来は真っ暗だと思っています。生きていける気がしません。何の希望も見出せない将来に、もうこれ以上生きていたくないと願ったこともあります。

でも。
来るかどうか判らない将来を憂いて歩みを止めるのは、馬鹿馬鹿しいことだと、ふと思ったんです。

いつ死ぬかわからない。ダーツを投げるまでは、死神だって次に誰が死ぬか知らない。誰にもわからない。

判るのは、今、この瞬間、私が生きているということだけ。

死ぬときは死ぬんだ。何の前触れもなく、唐突に人生は終わるんだ。どんなに善行を積んでいたって、どんなに優秀な人材だって、みんな同じなんだ。

ならば今を生きよう。
後世に迷惑をかけるような真似をすることは控えなければならないけれど、今の自分が一番やりたいことをやろう。いつ死神のダーツに選ばれても、自分は一生懸命生きた、という思いを抱えて人生を終えられるように。

願ったって死は訪れない。願わなくたって死は訪れる。
それはどうしようもなく平等で、だからこそ理不尽で、人間にはどうすることもできない。その事実を目の当たりにして、私はもう布団の中で「死にたい」と念じて時間を空費するような真似だけはやめようと、思いました。

 

ひき逃げの犯人は捕まったそうです。
弟の友人の、ご冥福をお祈りしております。